2008年11月14日金曜日

basura


    basura(バスラ:ごみ)
 首都のサンホセにあがるバスにのるため朝5時前に家を出た。大きな満月を眺めながら歩いた。
5:30発のバスだが、バス停には人がまばら。バスもこない。コスタリカ人の朝は早い。どうしたのかと窓口で聞くと、今日は橋が通れないためバスはないという。首都までの一本道、雨のたびによく土砂崩れする。
明日は運行するとのことで、チケットを明日に変更し朝の街中を歩く。
ごみが朝日を浴びて光っていた。
先日路上生活者のことについて先輩隊員と話した。
コスタリカの路上生活者でがりがりにやせ細っている人はいない。食べ物は不自由しないから。
果物はいくらでもなっているし、ごみはあふれている。
あの裸足で歩いて、路上で寝ている人たちにそうそう悲壮感を感じない。
寝る場所を確保して、なんとか食べ物がある。そういう生き方を選んで暮しているのだろうか。
朝日に照らされたごみをみながら、思い出していると
横を路上生活者が通り過ぎた。シャッターの下りた店の軒先に容器に残ったパンのかけら。
さっと拾い上げ去って行った。
なんとも不思議な感覚になった。

「ゴミはゴミ箱に捨てましょう。」耳覚えのあるフレーズ。
ゴミ箱に捨てられずに放置された食べ物は、この人の飢えをしのぐ恵みに見えたから。

コスタリカでは、お手伝いさんが入るのは珍しくない。ホームステイ先もそう。
小さい頃から、家の掃除はお手伝いさん、学校の掃除も掃除の職員。町の清掃もそう。
自分で片付ける、掃除するという感覚は日本ほど教育されていないのではないだろうか。
日本の学校教育の中に掃除の時間があるのは、素晴らしいなと思う。
コスタリカ隊員に環境教育の隊員がいるので、機会をみつけて話をしてみたい。


来週1週間は首都サンホセにて国際リハビリセミナーがある。
コスタリカ中米でもリハ先進国なので、毎年1回この時期に行われているという。
地域リハについての講演や報告。中米で活動しているリハ関係の協力隊員が集う(メキシコ、ドミニカ、ニカラグア、パナマ)
駒ケ根の訓練時、語学クラスが一緒だったニカラグアの作業療法士ゆなちゃんに会える!!
語学中にまいった心と体。どれだけゆなちゃんのマジックハンドに癒されたことか。
赴任5ヶ月目。次の一歩をみつけるいい機会になりそう。
では、いってきます。
                     駒ヶ根訓練終了の帰り道にみた富士山。
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2008年11月10日月曜日

finca- queso

queso(ケソ:チーズ)
しぼりたてのお乳に、凝固剤のようなもの(液体をスプーンいっぱいほど)をいれて置いておく。
30分から1時間で分離。うわずみは、ぶたさんの餌に。
          少し塩を加えて、柔らかいチーズのもとを年季の入った容れ物へ。
                  重石をして水分をとばす。夕方には出来上がり。

朝食で手作りのトルティージャと一緒にいただきました。もっちりしていて、風味も自然。おいしかった。
その後、山歩き。滝では、滝行も初体験。このお宅は、お湯シャワーではないので、昼間あったかい時に、水あびをするそう。自然と共に呼吸する感覚、ゆっくりあじわえました。
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finca

finca(フィンカ:農場)
2週ほど前、コスタリカ南部の森林調査の隊員のところへ行ってきた。
上の写真の雲むこうは、パナマ。
私のすむぺレスセレドンからバスで4時間、リオクラロという町にすんでいる隊員だが、調査の時は山の上の農家の家に泊まりそこを拠点に活動している。水の保全のために森を国の保護区にする予定でその調査がもともとの要請だったようだ。なにも情報がないなか、彼は森を歩き続け家を訪ね歩き、森の調査はもとよりコミュニティの調査も行った。任期をわずかに控えた隊員は今、植林活動に力をいれている。こちらは、アマリジョンという木が植林に人気。

というわけで、フィンカに泊まらせてもらった。
馬、牛、豚、さとうきび、野菜、魚まで飼っている。ほぼ自給自足。
しかも牛や豚のふんを利用してメタンガスのシステムを作って使っていたから驚いた。
夜は家族でトランプ。7時からは家族みんなで映画をみた。タイタニック!
なんとも久し振り、でもスペイン語で新鮮。

              朝方タイタニックの二人のように寒さに身を寄せ合い、愛をささやいている牛さん発見。

フィンカの朝は早い。4人娘の2人は町に出ていて、残り2りのうち1人は家の手伝い。(とっても美人!)高校生の妹は平日は知り合いの家に下宿、金曜にお父さんがチーズを売りに馬で下りるときに一緒にのぼってくる。そして月曜は朝5じに出発。山道2時間の道のりを歩いておりる。

毎朝の日課、収入源ともなっているチーズづくりのための搾乳。

プロはすごい。牛さんもきもちよさそう。
初挑戦のわたし。で、で、で、でない。そして牛さん痛そう・・・。

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