basura(バスラ:ごみ)
首都のサンホセにあがるバスにのるため朝5時前に家を出た。大きな満月を眺めながら歩いた。
5:30発のバスだが、バス停には人がまばら。バスもこない。コスタリカ人の朝は早い。どうしたのかと窓口で聞くと、今日は橋が通れないためバスはないという。首都までの一本道、雨のたびによく土砂崩れする。
明日は運行するとのことで、チケットを明日に変更し朝の街中を歩く。
ごみが朝日を浴びて光っていた。
先日路上生活者のことについて先輩隊員と話した。
コスタリカの路上生活者でがりがりにやせ細っている人はいない。食べ物は不自由しないから。
果物はいくらでもなっているし、ごみはあふれている。
あの裸足で歩いて、路上で寝ている人たちにそうそう悲壮感を感じない。
寝る場所を確保して、なんとか食べ物がある。そういう生き方を選んで暮しているのだろうか。
朝日に照らされたごみをみながら、思い出していると
横を路上生活者が通り過ぎた。シャッターの下りた店の軒先に容器に残ったパンのかけら。
さっと拾い上げ去って行った。
なんとも不思議な感覚になった。
「ゴミはゴミ箱に捨てましょう。」耳覚えのあるフレーズ。
ゴミ箱に捨てられずに放置された食べ物は、この人の飢えをしのぐ恵みに見えたから。
コスタリカでは、お手伝いさんが入るのは珍しくない。ホームステイ先もそう。
小さい頃から、家の掃除はお手伝いさん、学校の掃除も掃除の職員。町の清掃もそう。
自分で片付ける、掃除するという感覚は日本ほど教育されていないのではないだろうか。
日本の学校教育の中に掃除の時間があるのは、素晴らしいなと思う。
コスタリカ隊員に環境教育の隊員がいるので、機会をみつけて話をしてみたい。
来週1週間は首都サンホセにて国際リハビリセミナーがある。
コスタリカ中米でもリハ先進国なので、毎年1回この時期に行われているという。
地域リハについての講演や報告。中米で活動しているリハ関係の協力隊員が集う(メキシコ、ドミニカ、ニカラグア、パナマ)
駒ケ根の訓練時、語学クラスが一緒だったニカラグアの作業療法士ゆなちゃんに会える!!
語学中にまいった心と体。どれだけゆなちゃんのマジックハンドに癒されたことか。
赴任5ヶ月目。次の一歩をみつけるいい機会になりそう。
では、いってきます。