2008年12月30日火曜日

Torta de arroz

Torta de arroz(トルタ デ アロス:もち)

コスタリカにきて、もちつき!
青年海外協力隊、コスタリカ初代隊員(昭和43年、だったかな)のお宅にて。
日本人会の方も来られていました。若いころから日本企業の海外支社で働かれ、いまコスタリカで現役の方々。

作業療法士のようこちゃんとままごとのような餅つきをしました。




こちら家主の岩澤さん。
協力隊後、30年以上コスタリカで生活されています。お子さんたちは、コスタリカで生まれ育ち。娘さんの一人はコスタリカにきた協力隊と結婚され、今は北海道で暮らされているそう。

こちらお孫さん。おじいちゃんにならって、うさぎのもちつき。

手前は、日本人学校の先生。種子島出身!






幸せをさけんでしまった、この見事なバリエーション。
あんこ、きなこ、ずんだ、大根おろしに納豆!!!
大好きな納豆と焼酎は日本に帰るまで辛抱だと思っていたのに。この器からあふれんばかりの納豆。なんと、自家製。お味噌もでした。

幸せをかみしめたのでした。





こちら奥さんの作品。値段などつけることができないような、見事な刺繍です。サンホセに来た時は、気軽に寄って下さい。納豆を食べさせてあげますよ。ですって。1月は日本人学校の運動会。現在生徒は19人だそう。また来月おじゃまします。

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2008年12月28日日曜日

Portal

みなさん、クリスマスはいかが過ごされましたか。クリスマスからお正月モードへと切り替わっていることでしょうか。スーパーに勤めていた知人が、クリスマスを終えた晩から、正月商戦用へと陳列を変えるために徹夜勤務していたことを思い出します。
コスタリカのクリスマスに欠かせないのが、Portal(ポルタル)です。ホームステイ先は築20年以上たっていますが、この通りクリスマスモード、お母さんと親戚のおばさん、お手伝いさんで飾り付けられました。

ポルタルは、イエスキリストが降誕する際の様子をあらわしたものです。

クリスマスは、イエスキリストが生まれた日。日本にいて、クリスマスにその事実を考え祝ったことがあったでしょうか。
ここにきて、その意味を知ることができました。



国教がカトリックのコスタリカは、たいていどの家にもポルタル 。キリストが生まれた馬小屋には、マリアとホセが。後ろには天使がいます。そして、3人の博士。正式には、25日の零時にキリストを飾るそうです。

これは、お母さんの姉妹の家のポルタル。
24日に行ったので、まだ赤ちゃんのキリストはいません。

なんだか、小さい頃よく読んだ「おやすみなさい」の絵本を思い出すようなポルタル。






また別の姉妹の家。
とっても手作り感があるでしょう。ポルタルの周りには、電飾を飾ったり、ちょっと関係ない好きなキャラクターやサンタを置いたりと、子供と一緒に独自のポルタルをつくるようです。


じゃあ、いつまでこれを飾るんだろう??

日本はおそらく、クリスマスの名残はないですよね。

コスタリカは、まだ飾ってあります。時間にのんびりだから、片づけるのも遅くって。
いえ、そうではないのです。

1月6日 3人の博士が馬小屋にたどりつくまで飾っておくのだそうです。

これは教会のポルタル。右側にいる3人の博士たちはまだ、中央上部に見えるキリストの元にはたどりついてません。1月6日にむけて、少しずつ場所を移動させていきます。
ポルタルミニ講座でした。

さて、24日どう過ごしたかって。
まったくいつもと変わりない1日でした。お母さんの姉妹の家で集まってお祈りをしました。帰りついて、7時。停電してました。たまにあります。
部屋部屋にろうそくをともし、とっても静かな夜でした。特にプレゼントも特別な食事もなし。なにも変わらない一日。それが、かえって私にはとても新鮮でした。熱心なカトリック信者であるお母さん。生誕を祝う気持ちは心の中にある。飾りたてたり、派手に祝う必要はないわ。とても素敵です。
クリスチャンでもないのに、クリスマス=ケーキで生きてきた今まで。その習慣からか、ちょっと口寂しい夜。ママに「今日妹が作ったケーキは明日食べるの?」ってきいちゃった。「あら、食べたい?実は私も食べたかったのよ」って。友達と出かけた妹の作ったケーキをママと長女と食べました。
25日のお昼に家族でクリスマス仕立ての食事をゆっくり食べました。
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2008年12月24日水曜日

Tamal

Tamal(タマル:コスタリカのクリスマス料理)

タマルは、一言でいえばコスタリカ風ちまき。とうもろこしが食文化に外せない中米の有名なたべものです。手間がかかるけれど、家庭の味をもつタマル。家族総出でのタマルづくりは、年中行事のひとつでもあるようです。
月曜朝7時。「さあみんなー、始めるわよ」とお母さん。いつもは「朝ごはんは元気の素。しっかり食べなさい」といわれるけど、今日はそっちのけ。それもそう、前日からタマルの中に入れる野菜の下準備にかかっていて、お母さんはすっかり年に1度のタマルモードだったのです。

「ガス代がかかるからね」と、外で炭をおこしての作業。
長男ダリオが担当。

とりのだし汁に、香草やスパイス。そこにトウモロコシの粉を入れて練り上げます。とっても力のいる作業。
元気にほえてました。



タマルはバナナの皮に包んで蒸す料理。
大小に切ったバナナの葉を重ねて、ダリオが汗流して練り上げたタマルの素をひとすくい。

野菜を入れて味つけした米、肉(豚、とり)、赤ピーマン、エンドウ豆をその上にのせます。

具が出ないようにバナナの葉で包み込み、麻ひもでくくります。お父さんは「私は、ゆっくりなんだよなあ」といいながら、麻ひもでくくっていました。

2種類の包み方がありましたが、私は初心者用しかマスターできず。来年またトライしよう。


30分ゆでます。

時はもうすでに1時。カフェシートを大事にしているコスタリカ人にとって、休憩なしの6時間の作業は珍しい。
なぜって、今回150個のタマルづくりだったのですから。

日本でいうお歳暮みたいな感じでしょうか、知人宅にうちのタマルを召し上がれという風に交換する風習があるようです。

お母さんのお姉さんは、なんと1000個つくったそうです。300個を3日間。(あれ、あと100は・・)それもそのはず、孫さんの数が並々ならないらしい。

タマル完成!

ちまきみたいでしょ。
でも・・・ごめんなさい。ぜんぜんイケてません。写真が。
午後2時半。腹ぺこの私にイケてる写真はとれなかった。

ぷるんとやわらかいタマルの素はやさしい味。ごろっとした具は彩りを添えて、お米の味付けがしっかりきいてました。

この夜は家族みんな疲れ果て、静かな夜。

朝ごはんはタマル。いっとき続きそうだな。
¡Feliz Navidad!(フェリスナビダ:メリークリスマス)
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2008年12月23日火曜日

Graduacion

1か月ぶりの更新です。コスタリカは、12月に乾季にはいりました。雨季は毎日きまって午後から雨が降っていましたが、雨がなくなるようです。たしかに全く降らなくなりました。わかりやすいです。こちらは湿度が低いので、海岸でない限り日本のような蒸し暑さを感じません。今日もいい風が吹いてました。

小中高校の一部はすでに12月から休みに入ってます。こちらは12月が年度末で、2か月の休みがあり、2月から新学期です。私は教育省と保健省の中間に位置する機関に所属しているので、夏休みは20日から4日までです。
仕事納めの19日。私のすむぺレスセレドンにある養護学校の卒業式にいきました。
というわけで、今日はGraduacion(グラドゥアシオン:卒業式)の報告です。

会場は学校の体育館。13時からありました。入場は、呼名ののち拍手に包まれ両親と共に入場です。

コスタリカの養護学校は0歳児から20歳まで通うことができます。
卒業式では日本でいう幼稚部さんと小学部、高等部の卒業生を祝いました。

青いたすきをしているのが卒業生。
Guraduacion 2008 とかかれていました。



証書授与式も両親と。
ひとりずつ、担任の先生、校長先生(写真一番左の女性)などと抱き合い、ベソ(頬と頬をあわせて口でチュっと音をたてるあいさつ)をします。。それから写真をとります。一人一人が同じように祝福を受けます。

障害児者両親の会で知り合ったアンヘル。
お母さんと一緒に証書を受け取りました。
いつもと違う様子に、興奮ぎみだったアンヘル。
3人の兄弟はずっと見守っていたよ。がんばれって。
そして、おめでとうって。

卒業後は、引き続き養護学校に通うそうです。



実は証書授与の前に余興のような出し物があるのがコスタリカ流。授与の前に先生がかわいく変装してオルゴール人形が踊るような出し物がありました。

そして、私も参加。歌いました。
養護学校で働くノルウェー人のボランティア(AFSという団体)スティネと視覚障害をもつコスタリカ人ベロニカと。
Noche de Paz :きよしこのよる。

ノルウェー語と日本語とスペイン語。
貴重な機会にめぐまれたことに感謝。

伴奏の音楽の先生は視覚障害者で、いつも犬と一緒です。この先生なんと名前が(Oto:オト)さん。びっくりでしょ。その名の通り、Srオトの奏でるピアノは、自由です。オトさんいわく、神様がひかせているそうです。本当に神がかったところがあります。
12月上旬まで2か月障害者リーダー育成の研修のため日本にいっていたオトさん。おわったあと、「どうもありがとうございまーす」といわれました。お店で覚えたらしく甲高い声で。おちゃめなオトさん。



コスタリカの卒業式。いままで出会った学校の生徒さんのことを思い出し胸がいっぱいでした。

コスタリカの生徒さん、先生、両親の姿に、学校の存在意義を改めて感じると同時に、自分がコスタリカで生きているという現実を実感したところでした。


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